先日、我が家でも秋の味覚を楽しもうということで秋刀魚を焼きました。
秋刀魚には大根おろしということで、グリルで秋刀魚を焼いている間に大根おろしも用意します。
ごりごりと卸金でおろしていくと、下の受け皿には雪のような大根おろしと残り汁が。
この大根おろしの残り汁、そのまま秋刀魚に添えるには少し不都合ですが、大根の持つ栄養素がたっぷり含まれているのは間違いありません。
「飲むことで大根の持つ魅力を取り入れることができるのでは……?」
見た目はあまり美味しそうではありませんが、ここはリラックスした気持ちで思い切って飲んでみることにしました。
1.大根おろし汁は美味しいのか?
水分を多く含む野菜である大根は、おろすと大量の「残り汁」が出ます。
大根をおろす際、多くの人はこの大根おろし汁は捨ててしまうのではないでしょうか?
実際受け皿に溜まった汁は白く濁っており、見た目はあまり美味しそうではありません。
いつもだったら何も考えずに捨ててしまうこの汁。
しかしこの日はなぜか、
「この大根おろし汁にも大根の魅力が詰まっているのでは……?捨てるなんてもったいない!」
「今なら飲める気がする!」
という気分になりました。
もしかしたら、大根の妖精が私の耳に(私を活かして……)と、ささやいたのかもしれません。
2.「大根おろし汁が体にいいのでは?」と思った理由
秋から冬にかけて美味しく食べられる大根は美容や健康にいい栄養素が含まれているということは以前から知っていました。
大根には、抗酸化作用のあるビタミンCや、むくみ解消に役立つカリウム、便秘解消に役立つ食物繊維といった、栄養素が豊富に含まれています。
そして、大根特有の辛みを作るイソチオシアネートは、血液をサラサラにする効果が期待できる栄養素です。
毎年大根のシーズンになるたびに小耳に挟んできたそうした知識が、34歳の初秋、ついに花開き、私はいつもは捨てている大根おろし汁にもまだまだ魅力が詰まっているのではないかと疑ったのかもしれません。
3.茶漉しで大根おろし汁を絞る
大根おろしの残り汁を飲むために、受け皿にたまった大根おろしを茶こしで秋刀魚用とドリンク用に分けます。
コップに茶こしをセットし、受け皿に溜まっていた大根おろしを入れ、茶こしに押し当てるようにして絞ると上手に大根おろし汁ドリンクの「原液」が採取できました。
4.白湯割りで飲んでみた
しかしこの大根おろし汁、生の大根をおろした際に出る汁であるが故に少し顔を近づけただけで大根特有の辛みが鼻を刺激します。
「このまま飲むとむせてしまうのでは……?」
飲み物の味が濃すぎると感じる場合に水やお湯を加えるのは濃さを調節するための一般的な手段です。
また、大根に含まれる栄養素の中には、ビタミンCなど熱に弱いものも少なくありません。
だから今回はそのまま飲むには飲みにくい大根おろし汁を、とりあえず白湯で割ってみることにしました。
5.賛否両論ありそうな味
白湯で割ったため「ホットドリンク」というわけではありません。
しかし実際に口に含んでみると、大根特有の辛みで口の中や喉がぽかぽかします。
「旨辛くてほっこりする……」
温度そのものは人肌程度なので「あったかドリンク」ではないのですが、「ほっこりドリンク」ではあります。
とはいえ、個人的にはかなり好みな味ですが、客観的には好き嫌いが分かれる味かもしれません。
生の大根を使った料理などが苦手な人は飲めない可能性があります。
しかし生の大根だけでなく、普段から香辛料料理や薬味が好きな人であれば好きになるのではないかと思います。
今回私は白湯で割りましたが、リンゴジュースやはちみつなどを加えてみると大根特有の辛みを和らげることができるかもしれません。
逆に生姜や昆布茶を加えるとほっこり感が増すかも……?
そして、今回は、大根の真ん中あたりを使いました。先っぽ・真ん中・葉に近い頭など、部位によって異なる風味が楽しめる野菜であるため、使う部位によって大根おろし汁の味の雰囲気も大きく変わることが予想されます。
とりあえず大根おろし汁にも大根の持つ魅力が詰まっているのは間違いないので、気になる人はぜひ一度飲んでみてください。
6.新発見したドリンクでほっこり
朝起きた直後から台所に立ち、日中も娘の世話や仕事をしつつ家事をこなした私にとって夕飯の支度は「一日の家事・育児・仕事の終盤戦」です。
まだまだこのあとも食後の片付けなどやらなければならないことはありますが、やはり夕飯の支度を終えるとほっとします。
栄養満点のほっこりドリンクである大根おろし汁は、一日の終盤戦を無事やり遂げ、次のことに着手する前の小休止にうってつけのドリンクでした。
7.まとめ
秋から冬にかけてシーズンを迎える大根には、寒い時期を健康に美しく乗り越えるための栄養素が詰まっています。
しかし大根おろし汁は、大根特有の辛みが強く残っているため好き嫌いが分かれるかもしれません。
工夫次第で美味しく飲めるため、今度大根をおろす際にはぜひ一度試してみてください!