6児の母の、もーちゃんママです。
上は高校生の娘を筆頭に下は2歳のイヤイヤ期の6人の子どもを育てています。
今日は一枚の写真から始まった秋の楽しみ方をご紹介します。
始まりは、3年前の一枚の写真
土曜日の午後、お昼ご飯も終わって
いや〜、ひと休み……と
ソファにゴロンとした瞬間に
「3年前の今日」というスマホの写真ホルダーからの通知……
1歳だった息子が公園で散歩している写真
ちょうどヨチヨチ歩く頃で
何度も尻もちをついて
お尻が落ち葉まみれになった姿が可愛くて撮った一枚でした。
当時を思い出して「懐かしい……」とフッと笑ってしまったら
「なに?なになになになに???」とスマホの画面をのぞき込む4歳になった息子。
ヨチヨチボーイは、ナニナニボーイに元気に成長しております。
「これ、オレ?なんでこんなことしてんの!」と大爆笑。
まだまだ幼い4歳が
カッコつけて自分を「オレ」と呼ぶのも成長、成長。
息子はそのまま「また、これやりたい!」と、まさかのリクエスト。
「え?私も当時より3歳も成長しておりまして、体力ゲージがすぐ減るんですけど……」と不安になった瞬間に「あと!このおさかなパンも食べたい!!」
おさかなパン……?
写真には、1歳の落ち葉まるけになった弟を見ながら
兄たちが大笑いして、たい焼きを食べる姿。
めざとく「なんか美味しそうなのを食べてる」と発見したみたい。
確かに4歳の息子は「たい焼き」を食べたことがないかもしれない。
「よ〜し、分かった!みんなで落ち葉にまみれて、たい焼き食べに行こう!」
私が起き上がると、4歳はもちろん、小5と小3の兄も嬉しそうに立ち上がり、
そして、当時の写真には、この世に存在してなかった2歳の妹も連れて
みんなで落ち葉で遊びに行こう
いざ!おさかなパンをゲットだぜ!
キャッキャする子どもたちをシートにくくりつけて、車でホームセンターに向かう。
まずは、併設されている100均へ「ゴムボール」を買いに。
男子って、ボールさえあればなんとかなる。
ママの負担を激減させてくれる、最高のおもちゃ。
駐車場の横にある鯛焼き屋さんに向かうと
看板を見て彼は「あっ!おさかなパン!」と満面の笑み。
クリームたい焼きは知ってたけど
最近は「お好み焼き味」なんてあるんだな。
……お好み焼きたい焼き?
何度焼くんや。
あんことクリームを半々ずつ注文。
「焼き上がりまでお待ちください」と言われ
「え〜っ」となる小学生の2人の息子に
「なに言ってんの!観察して自分でも焼けるようになったら食べ放題になるよ!」と促す。
師匠(パートのおばちゃん)の手元をじっと見つめる弟子2人。
「そうだ、今度キャンプでたい焼きを焼いてみようよ……」と言うと
視線も、より熱くなる。
子どもって責任を持たせると、グッと真剣になるよね。
あっつ熱の焼きたて「おさかなパン」を6匹抱えて
ゴムボールと共に公園へゴー!
落ち葉まみれ、再び
公園に着くと、さっそく落ち葉のじゅうたんが目の前に広がっていました。
春は満開の桜が見られる公園が
赤や黄色に色づいて広がっている。
「ねえ!おさかなパン、食べようよ!」
落ち葉に喜んで突撃すると思っていたから、意外。
でも、あったかいほうが絶対美味しいもんねえ。
たい焼きの1番楽しい所は
「頭としっぽ、どっちから食べる?」論争。
4歳の子の「おさかなパンの初体験」をじっと見守る。
ガブッ!!!!!
なんと!まさかのお腹から!!!!!!
嘘だろ、マジで?
北海道の熊スタイル!
「え〜!?お腹から?」とみんなで大笑い。
4歳はキョトンとして、またニコニコもぐもぐ。
「ぼくはカリカリのしっぽから!」
「ぼくはあんこの詰まった頭から!」
「えー!顔から食べるなんてかわいそうじゃん!……」と
ワイワイ言いながら食べる熱々のたい焼き……もとい、おさかなパンの美味しいこと。
大笑いしたまま、落ち葉に突進する4歳と小学生。
2歳の妹もトテトテ走りよる。
まさに4年前の再現、いや、むしろバージョンアップされている。
サクサク、パリパリ
と、落ち葉を踏みしめる音を楽しむ息子。
私はその横で「ああ、洗濯物が増えるな……」と、主婦の悲しい現実を想像しつつも
息子たちの笑顔を見ていると「まあ、いいか」と思ってしまう不思議。
案の定「ママも!来て!!!」と呼ばれて
「えーーーーー」と言いながらも踏みしめてみる
思った感触と違う!!
小さい秋、ほんとに見つけた
その後、鯛焼きを完食した息子たちはゴムボールを手にして
全力で走り回り、落ち葉を蹴散らしながらボールを追いかける。
「ああ、元気だなあ」と遠くに眺めながら感心する。
2歳の娘が寄ってきて
「ろんぐりらよ」と私の手のひらに「どんぐり」を置く。
落ち葉に、どんぐり
母親にならなかったら、この歳で落ち葉を踏んだり
どんぐりを拾ったりすることはなかったと思う。
こうして4歳になった息子が
あのヨチヨチ歩きの頃の思い出を
「またやりたい」と言ってくれたことは
貴重な体験に思えてきた。
たった4年だけど
彼にとっては人生の全てで、落ち葉もおさかなパンも全身で楽しんでいる。
私は彼のフィルターを通して
もう一回、子ども時代を見させてもらってる
(落ち葉まみれの掃除のことは一旦忘れて)
一通り遊び疲れた息子が私に駆け寄ってきて
「ママー、また落ち葉まみれになったよ!」と自慢げに言ってきた。
その姿は、まるであの4年前の写真の再現。
「うん、見てたよ」と返す私。
時間が巻き戻ったような、ちょっと不思議な感覚。
落ち葉の季節に、息子と一緒に公園に来るのは
あと何回あるんだろう。
「ねえ、ママ、またここに来ようね!」と、無邪気な笑顔でリクエストされて
私は「うん、また来ようね」と笑顔で答えました。
家に帰る道中、みんなの足元にびっしり付いた「ひっつき虫(草の種)」を発見して
「うわ〜!やられた!」と叫ぶ私。
そう、これ取れないのよ!
「全員、これを全部取るまで家に入れないよ!」と言うと
小学生組から「ぎゃ〜!」と返ってきた。
だけど自然の中で過ごす土曜の午後はゆったりしていて、ホッとする。
「玄関でひっつき虫取って、早めにお風呂に入って、夜にココア飲もう!」と言うと
最後の足取りも軽くなったみたい。
夕日を見ながら
カラスが鳴いて、オレンジの空を見て
ドングリを拾って、たい焼きを食べて。
すごい!本当に「小さな秋みつけた」!
みなさんも、なにげないけど、幸せの詰まった小さな秋を感じてみませんか?