暑い、暑い夏がやっと終わりました。
個人的には、過ごしやすい時期になると「読書を楽しみたい!」という意欲が湧いてきます。
読書といえばインドアの代表格のようなもの。外で楽しむイメージはないかもしれません。
でも、意外なことに天気が良く、外で過ごしやすい季節は、公園などで楽しむ読書は格別なものがあります。
そこで今回は、自分の中で温めてきた企画でもある「ピクニック読書会」をご紹介します。
読書は好きだけど、外はちょっと……という人へ
そして、たまに読むくらいのライトな本好きの人へ
季節の移ろいを感じながら日常の中での小さな贅沢をとして、素敵な読書時間を過ごしてみませんか?
ゆるりと読書で集う休日の午後
読書会のメンバーが揃ったら軽く食事を済ませて、早速、各自で持参した本をテーブルやイスの上に並べてみます。
メンバーには事前に「オススメの本5冊を持ってきて」とお願いしました。
どんな本が登場するでしょうか?
奇跡???被りなしで並んだ本たち
普段は無意識に好みで選別してしまいますが、持ち寄ることで、なかなか目に触れることの無いジャンルの本と出会えました。
名作小説やエッセイや詩集
ノンフィクション本や、「読書する人」の写真集
絵本やサイエンス系の本
こちらはミュージシャンの方々に直接勧められて読んだ本を集めて持ってきてくれたそう。
ん?6冊ある(笑)。
この方の選書は名作系ですね。カバーの傷みが読み込まれた歴史を感じます。
本をきっかけに会話も弾む
それぞれ他の人が持ってきた本を手に取りながら、個々の感想が聞こえてきます。
「あ!これ読んだ!いいよね」
「男性でもこういう本も響くんだ!」
「あのドラマに出てきたよね」
簡単なお菓子と飲み物を広げて、持ってきた本のオススメポイントなどで自然に会話が弾みます。
名作系となると複数の人が読んでいたりしますが、感想も人それぞれで、それもまた楽しいです。
特に決まったルールはありませんから、みんなが持ってきた本の中から自由に手に取って、パラパラと軽く目を通したり、じっくりと読んでみたりしました。
自分らしい読書スタイルで過ごす
さすが本好きが読み始めると、夢中になり言葉数が少なくなる人も。
敷物にゴロンとする人も現れ……
まったりとした読書タイムを過ごしました。
「今、いいところなのに!」で終わりを迎える
もちろん、今日ここだけでは読み切れないので、気になる本はそれぞれ貸し借りして解散です。
思い描いていたように、普段自分では手に取らないような本に触れるきっかけになる、とても楽しいピクニック読書会になりました。
今回は「オススメ(好きな)本5冊」という「ざっくりとした指定」でしたが、それぞれに本の選び方にも個性があって、それも楽しかったです。
ピクニック読書会を楽しむポイント
誰でも手軽に楽しめるピクニック読書会。
今回、満喫できた「楽しむためのポイント」をご紹介します。
食事は簡単なものでOK
今回は、近くの公園に「オススメの本5冊とファーストフード」を持って集合、という呼びかけで集まってもらいました。
とにかく「読書会」がメインなので、今回は手作り弁当などの「わずらわしく感じる要素」は排除しました。
場を温めるという意味も含め、敷物を広げてイスを並べて、先に食事をしました。
良い日和に外で食べるハンバーガー、めちゃくちゃ美味しい!
やはりピクニックは気持ちがいいです。
本の感想を話したい人、聞いてみたい人
そもそも読書は「個人的に楽しむ娯楽」だとは思いますが、それでもたまには本好き仲間と話題を共有して感想などを交換したいなと思う時があります。
実際に読書会を開催して分かったことは、友達の好きな本の話やエピソードを聞くと「意外な好み」でびっくりしました。
中には
「本当に好きな本は、なんだか恥ずかしくて持ってきてない」
という意見もあり(その気持ち、よく分かります)。
意外な本との出会いとあわせて、仲間の意外な面が見られ、大満足の読書会になりました。
次は春。冬の読書のモチベーションにしたい
今回は秋に楽しむ「ピクニック読書会」をご紹介しました。
とても楽しく盛り上がって、次回はもっと人数を増やして春ごろに開催しようという話になっています。
次の読書会では「ある程度の時間を決めて、各自持ってきた本をプレゼンする時間を設けるのもいいかな」なんて、イメージが膨らんでいます。
企画を考えるのは、冬の間の読書のモチベーションにもなりそうです。
喫茶店などでもできるイベントではありますが、気持ちの良い屋外の開放感の中でゆっくり語りあうのは格別だと思いました。
読書会で紹介された本と著者
- 星の王子さま 著:サン=テグジュペリ
- 回転ドアは、順番に 著:穂村 弘 、 東 直子
- ボールのようなことば。 著:糸井 重里
- センセイの鞄 著:川上 弘美
- 暗幕のゲルニカ 著:原田 マハ
- かなしきデブ猫ちゃん 著:早見 和真、かのう かりん
- ラヴレターの研究 著:渡辺 淳一
- 今日、ホームレスになった 著:増田 明利
- 100万分の1回のねこ 著:江國香織、岩瀬成子、くどうなおこ、井上荒野、角田光代、町田康、今江祥智、唯野未歩子、山田詠美、綿矢りさ、川上弘美、広瀬弦、谷川俊太郎
- 読む時間 著:アンドレ・ケルテス、 渡辺 滋人 (翻訳)
- パン屋を襲う 著:村上 春樹
- 性的人間 著:大江 健三郎
- 春の雪 豊饒の海(一) 著:三島 由紀夫
- はじまりの日 forever Toung 著:ボブ・ディラン
- ビッグヒストリー:われわれはどこから来て、どこへ行くのか―宇宙開闢から138億年の「人間」史 著:クリスチャン,デヴィッド、ブラウン,シンシア・ストークス、ベンジャミン,クレイグ、長沼毅
- さりとて裸でちくわ笛 著:一柳 努
- 幸福論(新潮文庫) 著:ヘルマン・ヘッセ、高橋 健二 (翻訳)
- 躁鬱大学―気分の波で悩んでいるのは、あなただけではありません― 著:坂口 恭平
- ユリゴコロ 著:沼田 まほかる
- 正欲 著:朝井 リョウ
- 羆嵐 著:吉村 昭
- 江戸川乱歩傑作選 著:江戸川 乱歩
- 猫と庄造と二人のおんな 著:谷崎 潤一郎
- GOTH 夜の章 著:乙一
- 未来いそっぷ 著:星 新一
- 人間失格 著:太宰 治