お花を飾るだけで気分一新!手軽に春を楽しむ方法

DIY・クラフト

まだ寒さの残る日々が続いていますが、街のお花屋さんには、春の訪れを告げる花々が少しずつ並び始めています。

時折、いけばなの講師をしているのですが、お花屋さんに用意していただくお花たちも春めいてきており、包みを開くたびに、わぁっと心がワクワクします。

チューリップやスイートピー、ラナンキュラスなど、春らしい色とりどりの花たちが、私たちの目を楽しませてくれ、気持ちを明るくしたい時や気分転換をしたい時に、お花やグリーンを1つ飾るだけでも、ぐんと気持ちが上がります。

「花のある暮らし」という言葉に、大きな花瓶にたくさんの花を活けなければならないと思われがちですが、実際にはそんな必要ありません。むしろ、さりげなく小さな花を飾ることで、日常の生活に馴染む形で、より自然に春を感じられる空間を作ることができます。

食卓に花を添えるテーブルフラワー

まず、食卓のテーブルに小さな花を添えてみてはいかがでしょうか?

食事の時間やティータイムのテーブルに、小さなグラスに活けた一輪の花があるだけで、日常の風景が途端に華やかになります。
邪魔になりにくい小さな花瓶がおすすめですが、花瓶がなければ、普段使いの小さなグラスや、豆皿などを活用するのもおすすめです。

食卓に花を飾ることで、食事の時間そのものが特別なものに変わります。お気に入りのカップと一緒に花をテーブルに置けば、ただのティータイムも贅沢なひとときに。忙しい日常の中でも、ほんの少しの花が、心にゆとりをもたらしてくれますよ。

玄関に春の彩りをプラスする

他にも玄関に春の花を飾るのもおすすめです。
玄関は家の「顔」ともいえる空間で、そこに花があるだけで、出かける時や帰宅時の気分が温かく和やかになります。

ここでも、大きな花瓶は必要ありません。窓際や靴箱の上など、目につきやすい場所に小さな花瓶を置き、季節の花を一輪飾るだけでも十分です。

今日は春らしいチューリップとスイートピーを使って、お花を飾ってみます。
用意したものは黄色のチューリップと、優しい紫の色合いのスイートピー。

黄色のチューリップは少し長いので切りますが、せっかくなので、この葉も活用します。

一本のチューリップを……

この様に切り分けます。

葉の方は水に付く切り口を少し切って花瓶にいれ、そして花も一緒に入れると、ボリュームアップで見栄えも華やかになります。
ここにスイートピーも入れて、出来上がりです!

スイートピーは甘酸っぱい優しい香りで、気持ちをホッとさせてくれるので、活けている間も和みます。

玄関は人が出入りするので風の通りもよく、冬場は居間に比べると室温も低いので、雑菌が繁殖しにくく、お花が長持ちしやすいですよ!

花を飾ることで生まれる心のゆとり

このように、花のある暮らしは決して特別なものではありません。

大げさな飾り付けは必要なく、ほんの少しの花でも、日常の中にさりげなく取り入れることで、私たちの気持ちを明るく、前向きにしてくれます。疲れた時にふと目をやると、もうちょっと頑張ってみようかなという気持ちにもなれます。

そして、花を飾ることは、空間を彩るだけでなく、自分自身の心を整える時間にもなります。花を選び、水を入れ、そっと飾る。その一連の動作や自然とのふれあいが、忙しい毎日の中での小さなリフレッシュになりますよ。

もちろんお花を自宅に飾ることは春だけでなく、年中できるので、時折、お花屋さんで目についた一輪の花を買って帰り、お気に入りのグラスに飾るのもいいですね!
花が一輪あるだけで、不思議とその空間が華やかになり、とっても簡単な模様替えだと感じます。

季節の移ろいを花と共に感じながら、春の訪れを心待ちにする。そんなゆとりのある暮らしを、ぜひ試してみてください。

おまけ

先ほどお伝えしたように、冬の玄関は寒さで雑菌の繁殖が抑えられ、花が枯れにくくなります。

そのおかげで冬の間は、いつも華道のお稽古に使った花がたくさんあり、ついにはいけばなを置く場所がなくなってきています。
花と作品の圧を感じる空間になってしまいました……やりすぎ注意ですね(笑)。

ライター紹介

hasechan

ライター はせちゃん

趣味
料理、お菓子づくり、茶道、華道

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普段はWEBディレクター、ときどき華道講師。空腹はドレスコードな食いしん坊。栗きんとんが好きすぎて、栗100%しか受け付けない栗原理主義。

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